Jared A Zichekが著した”Streamlined Dreams: Ten Amazing Unbuilt Automobile Designs, 1916-1939 ”という図鑑のような本は、 いまから100年近く前の時代に驚くほどの先進性やデザインを提唱しながらも実際に完成することはなかった10台のクルマを、 当時の資料や図面から3D CGで再現・解説した興味深い内容です。　 今回の新製品「Valier-Lippisch Vehicle 2 1928 Rocket Car」も、この書籍で紹介されているクルマのひとつ。　 ロケット力学や流体工学で著名な二人の技術者が、車体の両サイドに翼を備えることで高速走行時に車体を安定させる、 すなわちダウンフォースを発生させるという考えの基に設計。　 実車としては完成しなかったものの、1928年に特許を取得しています。　 Bizarreはこの個性的で美しいコンセプトカーを立体化。　 全長約13cmのボディサイドにはこのモデルの白眉となるウイングを備えます。　 見かたによっては現代のフォーミュラEにも通じるデザイン・・・と言えそうです。